こんにちは。ギタリスト・ウクレレプレイヤーの出葉広貴です。
今回はインプロビゼーション(アドリブ)のソロは、どのように成り立っているのか、奏者はどのようなことを考えているのかをご説明します。
今回ご紹介する方法がすべての皆さんに役立つかはわかりませんが、覚えておくといつか身を助けてくれるテクニックではあると思うので、ぜひご一読していただければ、と思います。
まず「インプロビゼーション(アドリブ)でソロ」と聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか。
“感情のおもむくままに〜” とか、”感性で〜”という、芸術的なイメージがあるかもしれませんね。
勿論そういった側面もあるのですが、曲に合ったソロを演奏するために、もっと実際的なことも考えながら演奏しています。
具体的にはコード進行のこと、そこから導き出される音の選択について、です。
コード進行に対して僕が考えていることを、もっと具体的にご説明しましょう。
コードトーン・アルペジオ
コードの中の音を分散して弾く技法です。
そのとき鳴っているコードの中の音を選んで弾くわけですから、不協音を出す心配がありません。
いろいろなコードの押さえ方を知っていれば知っているほど、コードトーンでのアプローチは多彩になっていきます。
コードとコードトーン・アルペジオはセットで覚えたいですね。
コードトーン・アルペジオのレッスン記事
Major 7th編
Dominant 7th編
Minor 7th編
Minor 7th(-5)編
スケール
こちらも不協音を選択する心配が少ないため、チャーチモードを基準にして考えます。
指板のいろいろなポジションでチャーチモードを弾く練習をしておくといいですよ。
もちろん、チャーチモード以外のスケールも、どこで使えるのか、どのように使うのかを覚えていると演奏の幅が広がりますね。
特にドミナント・モーションのときのスケールは意識して選択します。
チャーチモードのレッスン記事
その1
その2
その3
アウト・トーン
あえてキーから外れた音を弾くことにより、意外性を演出します。
うまく使うとスリリングな演奏になりますが、多用しすぎるとわけのわからない演奏になってしまうので、どのように演奏したいのか、確実なイメージングなく使わないほうが無難だと思われます。
この3つ、とりわけコードトーン・アルペジオとスケールの2つは大きな軸、基準となっています。
まずは楽曲から外れた音を弾かないこと、が重要なポイントだと考えているからです。
その上で計算されたスリリングな音使いも加われば理想的。
アウトしたフレーズを弾く際は、どのようにインサイドの音に戻るのかをしっかりイメージングして演奏するとうまくいくことが多いですね。
本日ご紹介した方法を、演奏中に深く考えている余裕はないので、僕は普段から練習してクセになるようにしています。
特に演奏中にコード進行を追うことは、慣れるまでなかなか難しいので、日常から練習しておきたい部分ですね。
インプロビゼーション(アドリブ)はトライアンドエラー、たくさん弾いてつかめる部分もあると思うので、まずは怖がらずに音を出してみましょう!
きっとステキな演奏への第一歩はそこからです。
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