音楽好きのあなたにおくる、初心者のためのジャズ案内
こんにちは。ギタリスト・ウクレレ講師の出葉広貴です。
カフェやバーなどでよく耳にする音楽、Jazz。
おしゃれで大人っぽい …けど、よく分かんないし敷居が高いなあ、なんて方も多いのではないでしょうか。
というのも、以前僕がそう思っていたからなんですね。
十代の中頃に何回かトライ、そしてトライしたのと同じぐらい挫折。
挫折した理由はシンプルで、思っているジャズ、思い浮かべるジャズっぽい作品に出会えなかったから、ですね。
実はこのジャズという島は音楽界屈指のジャングルでして、よくジャンルのわからない音楽は、とりあえずジャズにひとまとめに放り込まれる傾向があります。
一言でいうと、すげーわかりづらいんですね。
そんな僕がなぜこのジャングルを歩けるようになったのか。
それはガイドがいたからなんですね。
母親の友達の旦那さんがギターを弾く人でして、僕のためにジャズ初心者におすすめCDを見繕ってくれました。
今ではジャズ大好き、いっときはジャズしか聴いていなかった僕がガイドとしてジャズ島の歩き方をご紹介しましょう!
好きな曲を探してみよう!
まずは難しく考えずに、コンピレーションアルバムを聴いてみる、というのはいかがでしょう。
気に入った曲を足がかりにジャズ島を探検する、というのが最初はやりやすいんでないかな、と思います。
おすすめは雑貨屋や本屋(ヴィレッジ・ヴァンガードとかね)に置いている2~4枚組で2000円ぐらいのやつ。
多分版権が切れた音源を使っているから実現できる値段だと思うんですが、古き良き時代のジャズの巨人たちの演奏が収録されていて、いわゆる世間一般で言うジャズの入門にはぴったりの一枚。
http://amzn.to/2kq4cLJ
こういうやつ。
ジャズの世界にはスタンダードと呼ばれる曲がありまして、多くのミュージシャンがカバーし、セッションする際に取り上げられる定番曲のことを指します。
落語に置き換えると分かりやすくて、例えば『饅頭こわい』というお題目があって、さまざまな落語家さんが高座にあげますよね。
物語の筋はどの噺家さんも一緒ですが、語り口を変えたり少しアレンジしたり、『饅頭こわい』の物語を壊さないように自身の色を加えていきます。
ジャズのスタンダードというのは、落語でいう演目のようなものです。
好きな演目を見つけたら、次にやっている落語家さんを調べてみるように、好きなスタンダードを見つけたら、演奏しているミュージシャンを調べてみる。
これがジャズ島の歩き方のひとつのアイディアです。
好きな音色から探してみる
コンピレーション・アルバムを聴いているといろいろな音色が聴こえてくると思います。
ピアノ、ベース、ドラム、サックス、トランペット、ヴォーカル…etc
きっと特に気に入った楽器の音色もあるでしょう。
楽器を手掛かりに深く進んでいくというアイディアです。
楽器の他、メンバー編成も大きなポイント。
静かなソロ演奏が好きだなーとか、迫力のあるセクステットが良い!などなど。
これは楽器をなにか演奏している人におすすめの方法ですね。
自分と同じ楽器でどんな風に演奏しているのか、ちょっと気になりませんか?
好きなミュージャンを作る
とにかく好きなミュージシャンを作るアイディア。
ルックスや言動、エピソード、なんでも良いからその人を好きになって聴いてみる、というのはどうでしょう。
アーティストを好きになるときって、作品を入り口にして、その人物自体を好きになると思うんですね。
だからインタビュー記事や、エピソードを読んでみたり。
人となりを好きになって、作品も好きになる、というのは上に書いたことの逆転発想ですね。
実はこれが方法としてはいちばん強いんじゃないかなーと。
なんたってジャズ島には個性豊かなエピソードをもつ住人がたくさんいますから!
出葉広貴の超個人的セレクション
最後に僕の好きな作品をいくつかあげておきます。
"入門に最適!"とかではなく、ただただ好きな作品を紹介しますよ!
人が好きなものを気に入るというのも、往々によくあること。
気になった作品があれば。ぜひチェックしてみてくださいね!
Miles Away/橋本一子
数多のジャンルを横断するピアニスト、橋本一子さん。初のジャズ・スタンダード集。
Real Book Stories/Wolfgang Muthpiel
ギターが好きな人にオススメしたい一枚。
Our Secret World/Kurt Rosenwinkel + OJM
ジャズギターとオーケストラの共演!これはおもしろいアルバムですねー。
Portlait in Jazz/Bill Evans
屈指の名盤。ここから聴き始めるのもいいかもしれないですね。
Ballads/Derek Bailey
孤高の天才、デレク・ベイリーのジャズ・スタンダード集。
訳は分からない、が、大好きで何回も聴いちゃうんだよなあ。
------------------------------------------------------------------
荻窪にてギター・ウクレレレッスンを開講中!
ギター・ウクレレは適切な練習によって必ず弾けるようになる楽器です。
現役プロギタリストが親切丁寧に指導いたします。
一緒に音楽のある生活を楽しんでみませんか?
レッスン料金は¥4,000(60分)です。
年会費、入会費、キャンセル料などはありません。
レッスンをご希望の方は、
・お名前
・ご連絡先
などをご記入の上、dewahiroki@gmail.comまでお送りください。
ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
お待ちしております!
詳しいご案内はこちらをどうぞ。
Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCXm9Fizf3JqFi6iSwjKKSDA
https://twitter.com/dewahiroki
https://www.facebook.com/dewahiroki
https://www.instagram.com/dewahiroki/
ご覧いただきありがとうございます。
徳島出身。
11歳よりギターを始め、ギター講師・ミュージシャンを志し2011年に上京。
アコースフィア 清水敏貴氏、奥沢茂幸氏に師事。
2014年よりギタリスト 池田常久氏のユニット「Aerial」に参加。主にメロディパートを担当しています。
ライブハウス・カフェなどではソロギターによる演奏活動も行っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
連絡先
Mail: dewahiroki@gmail.com
登録:
コメントの投稿 (Atom)
今週の人気記事
-
こんにちは。 ギタリスト/ウクレレプレイヤーのでわひろきです。 今回はディープ・パープル「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のイントロをソロギターアレンジでご紹介します!
-
こんにちは。ギタリスト・ウクレレプレイヤーの出葉広貴です。 くるりの名曲「ハイウェイ」のギター・レッスン動画を公開しました! 動画を観るだけでコードフォームと弾くタイミングがわかるようになっています。 そしてイントロのリフも観るだけでわかるようになっているので、ぜひチャ...
-
今年も気がつけば12月。寒い季節になりましたね。 この時期は暖房を使用する機会が多くなるので、楽器に負担のかからない暖房について考察します! ギター・ウクレレは木材で出来ているため、温度と湿度の変化に敏感。 木材は湿度が多いと膨張し、少ないと縮む性質があります。もちろ...
-
こんにちは。ギタリスト・ウクレレプレイヤーの出葉広貴です。 youtubeをはじめ、さまざまな動画サイトが発達した昨今。 音楽を楽しむうえでも必要不可欠な存在になってきましたね。 勉強に関しても同じことが言えまして、CDを聴くしかなかった時代とは大きく変わってまいり...
-
こんにちは。ギタリストの出葉広貴です。 今回はくるり「東京」のギターレッスン動画を紹介します! 東京に出てきた主人公の心情を、自分に重ねた人も多いのではないでしょうか。 僕も上京してから、ぼんやりとこの曲を聴いていた覚えがあります。 まずは曲の紹介を少し。 「東京」...
-
こんにちは。ギタリスト・ウクレレプレイヤーの出葉広貴です。 今回はアーチドトップギターに、スティール弦を張る実験についてまとめました! ブロンズ弦とは、主にアコースティックギターに張られている弦で、明るく澄んだキャラクターを持っています。 今回用いた弦のゲージは.010~...
-
こんにちは。ギタリスト・ウクレレプレイヤーの出葉広貴です。 今回は"One more time, One more chance"の弾き方を解説します! 山崎まさよしの代表曲ともいえる名バラード。 イントロの印象的なフレーズの弾き方も解説しますの...
-
こんにちは。ギタリストの出葉広貴です。 研究のために採譜したEric Claptonの名曲"Layla"のTAB譜をご紹介します! ロック・ファンの方はもちろん、音楽が好きな方なら一度は耳にしたことがある印象的なギター・メロディを持った曲です。 ぜひマ...
-
こんにちは。ギタリスト・ウクレレプレイヤーの出葉広貴です。 今回は"One more time, One more chance"の弾き方を解説します! 山崎まさよしの代表曲ともいえる名バラード。 イントロの印象的なフレーズの弾き方も解説しますの...
-
こんにちは。 ギタリスト/ウクレレプレイヤーのでわひろきです。 今回はディープ・パープル「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のイントロをソロギターアレンジでご紹介します! ロックの名曲として有名な「スモーク・オン・ザ・ウォーター」ですが、とくにイントロのリフはどこかで一度...
0 件のコメント:
コメントを投稿