バンド練習に必要なリズムの合わせ方を解説します!
こんにちは。ギタリスト・ウクレレプレイヤーの出葉広貴です。
友達と集まってバンドを結成!
でもリズムがうまく合わない、ずれてしまう…。
合奏をしたことがある人なら、一度は経験があるのではないでしょうか。
今回は誰かと演奏するときのリズム練習について解説します!
【キーワードは”耳を開く”】
独奏と合奏の大きな違いは、自分以外の楽器が鳴っていることです。
自分の演奏をしつつ、まわりの音も聴かなければいけない。
ここで必要なのが耳を開くことです。
耳を開くとは、まわりの音を聴くという意味です。
難しいフレーズを弾いているとき、気がつくと伴奏とズレていた…なんていう経験はありませんか?
自分の演奏に集中していると、まわりに意識を配ることをつい忘れてしまうものです。
普段から意識的に耳をオープンにすることを心がけましょう!
【リズムについての3要素】
僕の考えるリズムを作る要素は3つあって、認識・身体・心理。
これらをひとつずつ掘り下げていきますよ!
1.認識
課題曲のグルーヴや細かい譜割をしっかり”頭で”認識できていないと、リズムはあやふやになってしまいます。
まずは楽器を置いてメトロノームにあわせて、演奏するフレーズを歌ってみましょう!
音程はあっていなくてもかまいません、リズムを細かく歌うことを心がけてみてください。
音がどのタイミングから出て、どこで止めるのかを意識できるとすごく良いですね。
楽器の演奏には身体能力もかかわってきますが、歌は難しくありません。
歌えるようになってから、楽器に置き換えることが上達へのひとつの道です。
この練習のアドバンス・バージョンに、メンバー全員で歌うというのがあります。
自分の担当している楽器のフレーズを、手拍子しながら歌います。
アカペラでバンド演奏といった感じですね。
もちろん耳を開くのをお忘れなく!
2.身体
しっかりリズムとフレーズの理解ができたら、ついに楽器を使っての練習です!
歌を楽器で再現するための身体の動きを考えましょう。
まずはピッキングのタイミングから。
メトロノームに比べて遅くなったり速くなったり不規則になっていませんか?
フレーズを弾く前にピッキングを安定させる練習も良いですね。
課題曲でなくても良いので、かんたんなメロディを安定したピッキングで弾いてみましょう!
そして運指について。
大きくポジションが動いたり、無理のある運指になっていませんか?
TAB譜の運指が正解ではありません。
無理なく演奏できるポジションを探してみましょう!
身体的に無駄のある動作をなくし、足りない技術は練習する…歌を楽器で再現しやすくするための過程ですね。
ウクレレとギター以外の楽器でも、各パート応用できると思います。
難しくて弾けない曲でも、ゆっくり動作をみて無駄を省いていけば案外シンプルになることもありますので、ぜひやってみてください!
3.心理
プレッシャーによって、普段通りの演奏ができない…ようするに緊張ですね。
人前で演奏するときには、結構大きな要素だと思います。
僕の緊張への対処法は意外かもしれませんが、緊張していることをしっかりと自覚すること。
自覚した上で、普段と感覚の違う自分をどうコントロールするのかを学んできました。
不思議なもので頭とは別に、体は普段の動作を覚えていたりします。
昔は緊張でステージ上での記憶が薄いのに、録音を聴いてみると意外に演奏が良い、なんてこともありました(笑)
普段からしっかりとリズムを意識した練習をしていれば、体に従うだけでちゃんと演奏できるということですね。
練習は裏切らないし、そしてそれが自信にも繋がります。
メンバーのひとりひとりがこの3つの要素を意識して演奏できると、リズムのかっちりした演奏ができるようになります。
その状態が基準になると、あえてリズムから外れたり、担当している役割を代わったり…といった合奏ならではのスリリングなやりとりも楽しめるようになっていくでしょう!
僕はサッカーが好きなので、ボールをキープして、とか、ここは上がって、とかそういうイメージをもって演奏しています(完全に余談ですが…)。
合奏に限らず、普段の練習でもきっと役に立つ練習法だと思いますので、ぜひ取り組んでみてくださいね!
ラベル:
理論
ご覧いただきありがとうございます。
徳島出身。
11歳よりギターを始め、ギター講師・ミュージシャンを志し2011年に上京。
アコースフィア 清水敏貴氏、奥沢茂幸氏に師事。
2014年よりギタリスト 池田常久氏のユニット「Aerial」に参加。主にメロディパートを担当しています。
ライブハウス・カフェなどではソロギターによる演奏活動も行っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
連絡先
Mail: dewahiroki@gmail.com
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